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金曜日、秘書課の皆さんと終業時間に挨拶をして上がると、海外事業部に顔を出した。
盛田さんや、三木さんと一緒に、送別会をしてくれる近所の居酒屋へ歩いて向かった。
サトダさんは、まだどこかで仕事をしている。
「秘書課、どう?」
盛田さんが聞いてくれる。
「今週は、まだまだ覚えることが多くて、大変ですけど、皆さん良い人で教えてもらってます」
「三木さんはどうですか?」
今週から私の仕事を全部引き継いだ三木さんがどうだったかも気になる。
「私もまだまだ慣れなくて。また困ったらメールしていいですか?」
「はい。いつでも!」
後輩が頼りにしてくれるのは嬉しい。
送別会といっても、私は同じ社内にいるので、悲しいものではなく、ちょっとした課の飲み会の言い訳だった。
それでも、課の仲間がこうやって会を開いてくれたのは、うれしい。
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