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深刻にならないようにと思って、ばっと端的に言ったつもりが、ちょっと端的に言いすぎたかもしれない。
端的に言うと、そういうことだったのだけど、別にはっきり「ハァハァ言え」とは言われてない。もっと微妙な線をついてくる、嫌な男だった。
気が付いたら、さっきまで盛り上がっていた飲み会がしーんとしていた。
空気が凍るとはこのことだ。
質問してきた課長がびっくりした顔をして固まっている。
斜め奥に座っていた男性が豪快に、あはっは、と笑った。
「課長の顔!ウケる」
課長をからかって、ハハハと面白そうに笑っている。
「サトダァー。笑うなよ!」
課長が赤い顔で言い返した。
それで、一気に空気が崩れた。
「なにそれー、すごいね」
「どういう事?」
ほかの女性社員も会話に交じってくれて、賑やかな飲み会に戻っていった。
助かった。
ありがとうございます、のつもりで、軽くその人にお辞儀をした。
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