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百合ちゃん
その週末、久しぶりに親友の百合ちゃんと御飯を食べた。
中学校以来の親友は、看護師をしていて、週末に休みが重なる事が少ない。
その上、もう3年くらいお付き合いしている彼がいて、ここ一年位、同棲しているので、二人でこうやって週末にゆっくり御飯を食べるのは滅多になくなった。
百合ちゃんは、悠ちゃんの事を知っている。
中学校の頃、仲良くなって話した時、百合ちゃんは、びっくりもせず、
「へえー、そうなんだ」
と言った。
その頃から看護師志望だったのもあってか、自分の家庭環境の影響か、ちょっとの事では動じなかった。
「どういう障がい?」
あっけらかんと聞いてきた。
その時、彼女は、驚きもせず、大げさな同情もポジティブの押し付けもしなかった。
私が悠ちゃんの話をすると、ただ聞いて、たまに結構普通の事を言う。
「そうなんだ」
「大変だね」
「困ったね」
それ位が私には丁度いい。
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