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あの日、そのままタクシーで送られた。
二人でバーまで行って、私的にはかなり親密な話をしたと思うのだけど、その割に、あっさり送り返されてしまった。
私は、サトダさんの中でどういう事になっているのだろうか?
二人の時に、「杏ちゃん」と名前で呼ぶようになって、もしかしたら、そういう対象として見てくれているのではないかと、うっすら期待していた。
そうでなくても、同僚として、パートナーだと思ってくれているのかとも思ったら、あっさり異動を許可するし、それも私の思い違いだったのかもしれない。
結局、単なる朗読係なんだろうか。
そんな存在、あるかしら?
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