*アンサイド*

1/1
前へ
/208ページ
次へ

*アンサイド*

「なにそれ、きもい」 そうだよね。 分かってる。 抱えきれなくなった秘密を打ち明けて、あっさり返って来た親友の一言に、頷いた。 夜な夜な、児童書を職場の上司に読み聞かせているなんて、私はどうかしている。 どうかしていると分かっているけど、やめられないのだから。 心の奥に獣が住みついている。
/208ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1791人が本棚に入れています
本棚に追加