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茉理は思ったことをズケズケ言っているようではあっても、俺以上に大人の対応が出来る人間と思えた。
若いながらも感情的にならずに相手の意見を尊重し、冷静に自分の考えを伝える力を持っている。
こいつは確かに政治家に向いてるかもな。
「そこまで決心しているなら、私はもう何も言うつもりはありませんよ」
お袋にも茉理の思いが伝わったのか、不機嫌だった表情が少し和らいで見えた。
「ありがとうございます。きっと幸せになります!」
茉理はソファから立ち上がり、軽く一礼をした。
こいつは一見無礼なようでいて、ちゃんと礼儀をわきまえている。
スイスでの教育によるものなのかどうかは知らないけれど、どこに出しても恥ずかしくない女だと思った。
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