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「めーめーちゃんすごいねー」
何とも棒読みな褒め言葉をありがとうございます。
まあ仕方ないか。幼い子供に私の凄さは分からないものなのさ。
お話した通りにフレアちゃんと公園に来てみました。
ブランコ滑り台ジャングルジム。あとは跳び箱?ベンチ?代わりのゴムタイヤが列を作ってる。
いたって普通の公園だと思うね。ボールとかあれば十分遊べる広さだし。
女の子二人で何して遊ぼうかなーって。
とりあえず、幼児化しちゃった自分がどの程度動けるのかって把握しとかないと色々とまずいと思うんだよね。
──えっ?そんな考えは私だけ?
いやいや。いつ何時キングコブラが襲ってきてぺろっと丸呑みされるか分かりませんよ?
「ブランコで、だい、かい、てんっ!」
「わーすごーい、よくそんなことできるね」
「ふっふっふー。かぜにーなるー」
自慢の脚力で。見よ、すらっとしたこの──いや、何でもないです。
「あっ。めーめーちゃん」
「なぁにー?」
「パンツ、見えてるよ」
「……だいじょうぶー」
お子様パンツだもん平気だもん。
まあ普通に360℃回っていればね、多少はね。
パンチラ気にしてナーガと戦えますか、って。
まあ、本来なら戦闘用に防具もしっかり身に着けるんですけど。
それにしても、わずか5歳にして超人的動きをしている私に全然同様しないねこの子。
「うん、めーめーちゃんもすごいよ? でもね、わたしのパパのほうがもっともっとすごいもんっ」
「ふっ」
出ましたパパ大好き宣言。
いいなーカワイイなー純粋だなー。
そうは言っても身内びいき。私は負けないぞー?
って、幼い子供相手にむきになってはいけない。危ない危ない。
「フレアちゃんのお父さん?」
「うんっ。強いしすごくカッコイイんだよ!だって“キシダンのダンチョー”だもんっ!」
ええと、騎士団の団長さんですこと?
それは確かに立派だよね。騎士団って言葉にあんまり良いイメージはないけど。
それで、何という騎士団でございます?
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