Chapter7☂︎*̣̩・゚。・゚

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「父さんに言ってたことは本心だったって思って良いのかな?」 「……」 「聞いた時、すごく嬉しかったんだよ?」  ハルさんは「目、逸らさないでこっち見てよ」と言って、こつんと額をぶつける。 「夏怜ちゃんが感情を表に出すのが苦手なことは知ってるし、それでも結構気持ちを察せるようになってきた自覚はある。だけど、やっぱり時々不安になるんだ。僕が一方的な想いをぶつけてるだけで、君は無理をしてるんじゃないかって」 「そんなこと……!」  ……無理なんてしているはずない。  人付き合いが苦手な私が初めて抱いた、本気の恋心だ。  もし彼の父親に反対されて、仲が引き裂かれたら……。そう考えたら、本当に怖かった。  ハルさんは、「やっと目が合った」と言って、ふわりと笑った。 「もちろん、夏怜ちゃんの気持ちを本気で疑ってるわけじゃない。だけど、その気持ちを言葉にしてくれた時は本当に嬉しいんだよ。大晦日に電話した時や、今日みたいにね」 「……」 「ねえ、あのとき電話で言ってたこと、もう一回言ってよ」  頬の熱がじわりと上がる。  結んでいた唇を、小さく開いた。 「……大好きです……っ」  きゅっと顔を持ちあげられ、唇を塞がれた。  頬に触れていた彼の手が離れ、抱きしめられた。 「夏怜ちゃん……、僕も君のことが好きだ」  漏れ出る熱い吐息と一緒に、ハルさんの言葉が耳に届いた。  密着したことで伝わってくる体温に、ドクンと心臓が高鳴る。私は、自分でも彼を強く抱きしめ返した。 「ハルさん……。気持ちを言葉にできていなくてごめんなさい」 「うん」 「でも私は本当に、あなたのことが好きです」
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