Chapter7☂︎*̣̩・゚。・゚

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「僕は夏怜ちゃんより一回りぐらい年上ってこともあるし、大人として余裕を持って接したいなと思ってる。君が嫌がることをするつもりもない」 「はい……」 「だからって、僕が強靭な理性を持ち合わせてるのかといえば、全くそんなことはないよ。僕だってもっと抱きしめていたいけど、もう本当……自分でも君に何するかわからないから」  ハルさんは「わかったら今日はくっつくの終わり」と付け加えてもう一度ため息をつき、ソファーから立ち上がった。 「ちょっとシャワーでも浴びてくる」 「さっきお風呂入ってませんでした?」 「冷たい水でも浴びたくて」 「風邪ひきますよ」 「大丈夫大丈夫。テレビ付けとく?って……夏怜ちゃん」  私は、ハルさんと同様にソファーから立ち上がり、後ろからぎゅっと彼のことを抱きしめていた。 「さっきの話、聞いてた?」 「聞いてました」 「何するかわからないって言ったよね」 「言ってましたね」 「……十秒以内に離れないと、本気で部屋に連れ込むよ?」 「どんとこいです」  絶対に離れない、という意思表示のように、私は手に力をこめる。  ハルさんは、私の手に自分の大きな手を重ねて言った。 「本気?」 「こういう冗談が言えるタイプではないので」 「……だよね」  ハルさんはくすりと笑って振り向いた。 「何?覚悟が決まった?」 「わからない……けど、もっとハルさんに触れてほしいって思ったから」 「……そっか。わかった」  彼はそう言って、私の頬に軽く口づけた。そして、肩を抱き寄せる。  ドクンドクンと大きく心臓が跳ねる。  部屋に向かう足取りは、ゆっくりとしたものだった。考える時間を与えてくれているのかもしれない。
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