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その日から、耕太は、猿みたいにサカるようになった。いや、まぁ、やっと念願の初エッチをしてその気持ちよさを知ったから、夢中になんのはわかる。俺だって、初めてエッチした時は毎回彼女にエッチねだって、ねだりすぎてフラれたくらいだから気持ちはわかる。わかる。わかる、けど……っ♡ 「うぁ♡こ、ぉたッ♡ガッコはまずいってッ♡うちッ♡うち、いこ、ウチっ♡」 「でも、我慢、できねぇってッ♡も、晴樹みると、ムラムラしてっ♡ちんぽ、無理なんだってッ♡」 ところ構わずサカるのが、ほんと童貞って感じでダメだ。今日は大学の人気のないトイレに連れ込まれて、立ちバックのかっこでずりずりゴム付きちんこを押しつけられてる。 「ぁ♡ば、ばかッ♡おれっ♡耕太にエッチさせるためにまんこ見せたんじゃねぇ、のにッ♡」 「じゃ、あとで、俺んち行こっ♡俺んちで、晴樹のおまんこ描かせてッ♡だから、いまは、ヤらしてッ♡」 「そ、そう言ってッ♡前だって結局ッ♡描く途中でエッチになってッ♡けっきょく、朝まで、シたじゃんッ♡こぉたのばかッ♡ぁ♡あッ♡やっ♡こぉたのちんこキたっ♡おっきぃ♡おっきぃよぉッ♡」 ……でも、ダメなのは正直俺も同じだ。 耕太にちんこ挿れられると、もうそれだけでアタマとけて、エッチのことしか考えられなくなる。つまり俺も耕太と同じくらい、まんこでヤるエッチに夢中になって、ハマってしまった。正確には女の子の快感──かも、しれないけど。でも、耕太とヤるエッチの気持ちよさに、ズブズブに溺れてるのは間違いなかった。 俺も、俺を見てサカる耕太と同じように、耕太にサカっていた。 サカっていたし、SNSじゃあんなちやほやされてる耕太が、今度は俺の顔だけじゃなくカラダにまで夢中になってるのは、前よりもっと強い優越感を俺に感じさせた。 それこそ耕太を見るだけでまんこが濡れてきちゃうくらいには、耕太にハマって、抜け出せなくなっていた。 「ふ、うぅ……ッ♡」 漏れ出る息を、なんとかこらえる。 今日は耕太が、「リベンジ」として俺を描く日だ。前は途中で我慢できなくなってダメになった、いつものスケッチの延長線上の──リベンジ。 「っ、ぅう゛……ッ♡」 でも、俺はムラムラを抑えきれてない。むしろ自分からまんこ拡げて耕太に見せて、それを覗き込まれて描かれてるって状況に、いつもよりずっとずっと、興奮している。 耕太もきっと、同じような状態だ。 スウェットで隠されてるけど明らかに勃起してるし、俺を見る目はギラついている。必死で性欲を抑え込んで、俺のまんこを描くためにアップルペンシル動かしてる耕太を見てると、どんどん気持ちがサカって煽られてくる。 あ♡ぅぁ♡耕太っ♡マジで、すっごい、勃起してるよぉ……ッ♡俺見てっ♡俺のまんこ見てッ♡めちゃくちゃ、ちんこ、でっかくしてる……ッ♡もぉ、耕太も、ぜったいっ♡俺とエッチしたいって思って、絵、描いてるよぉッ♡ぜったいそう思いながら、も、どろどろに濡れた俺のまんこ、スケッチしてるよぉッ♡ あ゛〜ッ♡もっ♡はやくッ♡耕太に子宮ッ♡トントンされたい……っ♡エラ張りのっ♡こぉたのッ♡エッチなちんこでっ♡とんとんおくっ♡突いてほしい……ッ♡うぁ♡やだッ♡おなかッ♡キュンキュン、とまんなく、なるッ♡まんこっ♡こーたのちんこ欲しがってッ♡ジンジン、しっぱなしに、なってるっ♡ うぁ♡こ、こぉたッ♡だめっ♡そんな顔、近づけるの、だめッ♡そ♡そんなに、顔、近づけられたら……ッ♡ 「ふぁ゛、んッ!♡」 っ♡♡♡ ほ、ほらッ♡こえッ♡でちゃった、じゃんッ♡ 「っおい晴樹ッ♡エロい声、出すなよっ♡」 「だ、だってッ♡耕太の顔っ♡ち、近いんだもんッ♡息、かかるってッ♡」 「晴樹が文句言うから、今日はマジメに描こうとしてんだぞッ♡そんならちゃんと、描かせろってッ♡」 「わ、わかってる、よッ♡わかってる、って……ッ♡」 「わかってんならじっとしてろッ♡もうちょっとで、終わる、からッ♡」 「ぅう゛……ッ♡♡♡」 も、もうちょっと……ッ♡もう、ちょっとッ♡ほんとっ?♡ほんとに、終わるッ?♡もうちょっと我慢、すればっ♡耕太といっぱい、エッチ、できる……ッ?♡♡♡ エッチしたいッ♡エッチ♡エッチしたい、よぉッ♡はやく耕太のちんこ、ココに挿れてッ♡そのままずっとっ♡ずっと朝まで気持ちよくなってたいッ♡こぉたと、きもちよく、なってたいッ♡ 耕太っ♡こーたッ♡こぉた……ッ♡♡♡ 「ッ、よしっ!描けたッ!♡」 もう、このままじゃ耕太の前でオナニーしちゃう、と思うくらいにムラムラが募ったところで、カツッとペンの音が響いて、耕太が嬉しそうに声を上げる。 か、描けた……?♡ 「ぁ、ふぁッ♡か、かっ、描けた……ッ?♡」 「描けたッ♡晴樹のおまんこ、ちゃんとッ、描けたよッ♡」 「っ──♡♡♡」 俺を見て、興奮したまま、でもすごくうれしそうに笑う耕太の顔に、俺は腹の奥だけじゃなく、胸の奥まで、きゅうっと締めつけられるのを感じる。 ぁ♡あっ♡こうた♡耕太っ♡こぉたぁ……ッ♡♡♡ 「じゃあ、シよッ♡こぉたッ♡ちゃんと、描けたからッ♡エッチっ♡エッチ、シよッ♡エッチしてッ♡いっぱいッ♡きもちよく、なろぉ……ッ♡♡♡」 ・・・ 毎日、毎日、毎日、そんな感じだった。 エッチして。絵を描いて。エッチして。絵を描いて。エッチして、エッチして、エッチして。 一度エッチな気持ちを抑えて絵を描くことに成功したせいか、耕太は俺のエロいとこを普通に描くようになってきた。ひどい時はエッチの途中でiPadを取り出すくらい、耕太はエッチにも、エッチな俺を描くことにも慣れてきて、俺の気持ちよさもどんどん深くなっていった。時々元の身体に戻れるのかなって不安もあったけど、耕太といろんなことしてるせいで、そんなことも吹っ飛んじゃって……。 「ひぅ゛ッ♡ぁ♡あ゛♡ちくび、さわんの、だめっ♡そこやだっ♡そこ男のまんまなのにっ♡だめぇっ♡」 「でもっ♡ちくび、いじるとっ♡はるき、すっげおまんこ締まるんだもんッ♡ほらッ♡」 「ん、くぅッ!♡♡♡」 「ぉ゛ッ♡ほらぁッ♡キュってするとっ♡すっげ締まるじゃんッ♡はるきッ♡はるきぃッ♡ちくびも、開発、しよーぜっ?♡」 男なのに、いっぱい、乳首、いじられたり……。 「んぅ♡うまっ♡はるきのおまんこうまッ♡」 「やだ♡やらっ♡やらぁッ♡♡♡こぉたッ♡まんこッ♡まんこもう舐めんのやら、よぉッ♡」 「ふはっ♡クンニッ♡クンニさいこぉッ♡めっちゃスケベっ♡じゅるじゅる音立てて愛液吸うのッ♡めっちゃスケベでさいこぉッ♡」 「ひっ♡ひぅッ♡もぉやらっ♡もぉずっとまんこちゅうちゅうされてるッ♡こぉた♡やらっ♡やらよぉッ♡」 「ン♡じゃあクリ噛んでやるなッ♡はるきがだいすきなデカクリっ♡いっぱいいじめてやっからッ♡」 「ひッ、ぅうん゛ッ!♡だめッ♡こぉたッ♡だめえぇッ♡やなのッ♡やなのぉッ♡くりっ、もっとだめなのッ、こぉたッ♡こぉたあぁッ♡♡♡」 何十分も、しつこく、しつッこく、クンニされたり……。 「ぁ♡だめッ♡こぉた、そこ、だめぇッ♡そこっ♡そこだめ♡だめなのっ♡やだっ♡んくっ♡んくぅッ♡」 「あははっ♡はるきっ、ポルチオ、すき、だよなっ♡ここすると、すぐ、アクメするもんなッ♡」 「やぁッ♡そこっ♡とんとんッ♡しない、でッ♡ぽっ♡ぽるちぉっ♡亀頭で、とんとん、すんのっ、やぁっ♡こぉたっ♡こぉたぁッ♡」 「ぁ~ッ♡子宮ぐちっ♡ちゅうちゅう吸い付いてくるっ♡えろっ♡はるき、まじ、えろっ♡えろっ♡えろぉっ♡♡♡」 いっぱい、いっぱい、ちんこでポルチオ開発されたり……。 「ぅ、あッ♡こ、こぉたのヘンタイっ♡」 「べつにヘンタイじゃねーだろっ♡毛ぇ剃るの、一回やってみたかったんだよな~♡」 「ぁ、ばかっ、つるつる、じゃんっ♡脚もっ♡まんこもっ♡ば、ばかぁっ♡こ、こんなのッ♡こぉた以外の前で、風呂っ♡はいれない、よぉ……ッ♡」 挙げ句の果てには、耕太から、身体中の毛を剃られたり……。 「おいッ、見ろよ、これッ!」 「──。」 そして、なにより。 前はさんざんひどいこと言われてた耕太のエロ絵が、俺とのエッチの回数に比例して、ものすごい評価されるようになってきた。 自慢気に俺が見せられてるのは、スマホに映ったSNSアプリ。の、リプ欄。そこには『完全に童貞卒業wwwおめwww』『エロい、ふざけんな』『(発射系のgifアニメ)』とかがずらっと並んでいる。 「いや、やっぱ脱童貞の威力ハンパねーな。質感とか肉感とか効果音のニュアンスとか空気な。そこマジ大事な、ほんと」 うんうん、とわかったように頷く耕太。 だけど俺はそこに、醒めた目を送る。 「でも、描いてんの女の子じゃん」 「いや、そりゃそうだろ。今までだって描いてたの女キャラだし」 「でも、ヤってんの俺じゃん」 「いや、だからってカント描くわけにはいかねーだろ?」 「でも、まだ、俺の絵上げてねーじゃん」 「いや、それは……じゃあお前、明らかに晴樹だってわかるカントの絵上げられたいって思うか?」 「……。それは……やだけど」 「だろ?」 とか諭されたようなこと言われても、なんとなく、納得できない。 優越感で今まで忘れかけてたモヤモヤが、ここに来てまた、ぶり返してくる。なんで俺のこと絵のモデルにしてんのに、俺のことなんも言わねーの、って。 むしろエッチして、そのおかげでエロ絵まで評価され始めて、前よりもっとその気持ちがデカくなってる気がする。 エロ絵のおかげでフォロワ5桁いって。いいね4桁後半当たり前になって。そりゃ、それは、耕太が今までいっぱい絵描いてきたからだろうし、俺が口出したり文句言うことじゃないかもしんない、けど。 でも、その絵の中には俺がいて……っていうか耕太の描く絵には4年前から間違いなく俺がいて、俺がいたから、耕太の絵は今の耕太の絵になってんのに、誰も、それを、知らないとか。 ……やっぱ、いい気、しないよな。 「晴樹?なに?なんで拗ねてんの?」 「拗ねてねーし。俺のこと2次元モデルのいいオナホにできてよかったじゃん」 「はあっ?なんだよ、その言い方。お前のことオナホなんて思ったことねーって」 「どーだか。いつでもハメられる都合いいまんことか思ってんじゃないの?」 「いやいや、んなこと言うなら晴樹だってそうだろ?講義の時だってヤりたくなったらすぐ俺の股間撫で回してくんじゃん。しかもその良いツラでエロい目線投げてきてよぉ……ッ♡あれ、我慢すんの大変なんだぞッ♡」 「っ、あ、あれはっ♡そもそも、耕太が、悪いんだろっ?♡だってっ、耕太っ、俺見てる目ッ♡すっごいやらしいんだからなっ♡自分で気づいてないだけでッ♡耕太、俺のこと、すっごいエッチな目で見てんだからねッ♡ギラギラのオスの目でッ♡俺のこと見てんだから……ッ♡そんなの、そんなの……っ♡エッチな気持ちに、なるじゃんッ♡まんこっ♡ウズウズすんのっ♡しょうがない、じゃんッ♡」 俺が言い訳するようにまくし立てると、一瞬きょとんと目を開いた耕太は……すぐにゆるゆると頬を紅くして、俺にじわっと近づいてくる。 「っ♡お……俺?俺のせい、なの?♡」 「そ。そぉ、だよッ♡」 「俺がスケベな目で晴樹のこと見てるから、晴樹……っ♡発情、すんの?♡」 「はッ、発情……ッ!?♡」 明らかにばかすぎるエロ用語な言い回しに、俺は大声を上げる。発情、って!な、なんだよッ、そのっ♡オタク丸出しで、オヤジ臭いやつ……ッ!♡ 「なっ、ほ、ホントその言い方っ♡キモオタのドーテーだなっ!?♡やめろよっ!♡」 「でも、そうじゃんっ♡俺がスケベに見てるから、晴樹、おまんこウズウズしてムラムラすんだろ?♡そんなら発情、間違ってねーじゃん?♡」 「ぅ……ッ♡」 た、確かに、そうだけど……っ♡ムラムラしてんのは、事実、だけど……っ♡ うぅ、たまに、耕太って、やたらSになるんだよな……ッ♡わざとか、天然なのかは、わかんねーけど……ッ♡俺が困ってるの、楽しんでる、みたいな……っ♡ こ、これ、俺が頷かなきゃずっと責められてニヤニヤされるやつだ。それなら早く認めて降参した方がいい。ぐずってごねたって、いいことなんか、ないんだから……っ♡ 「そ、そうだよッ♡耕太のせいッ!♡耕太のせいで、俺っ、まんこ、毎日っ……はっ……発情、してんのッ!♡」 だから、と仕方なく「発情」って言葉を使って耕太の主張を認めれば、耕太はうれしそうに、俺の手首をとってくる。 「じゃ責任とんなきゃな?♡晴樹がムラムラすんなら、俺がちゃんとちんぽハメてやんなきゃ♡家♡ガッコ終わったら家行こうぜっ♡晴樹の発情おまんこ治まるようにっ♡土日っ♡ずっとちんぽで、おまんこハメしようぜっ♡なっ?♡」 「っ……、耕太ぁ……ッ♡お前っ、最初っからそれが目的だったろっ♡」 「そりゃな♡それに晴樹だって、土日ずーっとカンヅメでハメるのやりたいだろ?♡絶対気持ちいいぜ?♡」 「っ、ぅう゛……っ♡」 ど、土日っ♡ずっと、カンヅメで、エッチ……っ♡耕太とずっと家にカンヅメで、朝から夜までずっとエッチ……っ♡うぅ、それ、絶対最高……っ♡挿れっぱなしで、そのままイくの、やりたい……ッ♡まんこにずっと、ちんこ、挿れてたい……ッ♡♡♡ 「な?ぼっちでムラムラしてるより、俺の家で一緒にハメ倒す方が、晴樹もいいだろ?♡」 「ぅ♡ぅーっ……♡」 「カンヅメハメ、やりたいの?やりたくねーの?晴樹?どっち?」 そ、そんな質問、すんな、よぉっ♡まんこ、ムラムラするって、話したばっかなのにっ♡カンヅメハメ、想像させたばっかりなのにっ♡うぅ♡ぅぅ♡ぅ゛~……ッ♡♡♡ 「ゃ、やり、たい……っ。こ、こーたん家っ♡行き、たい……ッ♡」 「っしゃ!♡」 俺がぼそぼそ言いながら「負けました」って頷くと、気合いをこめて耕太はガッツポーズをする。なんか既視感、と思いながらも、俺はそのまま、耕太の家へ行って──。 「ぁ♡あッ♡こぉたッ♡いく♡イクっ♡も、いっちゃうッ♡ひゃ♡こぉたッ♡ひぅっ、こぉたぁ……ッ!♡♡♡」 本当に、日曜──いや、もう、月曜の朝になるまで、俺が望むように、耕太は俺のまんこに、ちんこをハメっぱなしにしてくれたのだった。
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