母と娘

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母と娘

 今ではもう昔のことです。  女の子がめいっぱいのおめかしをして、母親に連れられて、五つになれたお礼をしに女神の社へと向かっていました。  母と二人きりのお出かけに、娘の心は浮き立ちました。はてなく高い空の下、うららかな陽ざしが映し出す二つの影は、ぴたり寄り添っています。
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