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「あんたはあたしの奴隷なの。ねえ、あたしはあんたみたいな小悪党大嫌いなの。うちの馬鹿な母親に乗っかっていたお客の顔にそっくりなのよあんた。小狡くて、せこくて、他人の褌で楽ができたらいいと思うんでしょう?あたし、あんた、嫌い。でもあんたは奴隷なのでしょう、萩原さん。なんとかいいなよ、このでくのぼう、なんだいこんな細長いオチンチン、こんなんじゃ女は喜べない。なのにあんたは長いからいいとか言ってさ、女に情事が終わったあと鼻高々で「俺のが一番いいだろう」なんて言い出す屑なのでしょう?ええ、いっそもぎとってやろうか」
「姐さん勘弁、勘弁」
「なんであたしが勘弁しなきゃならないんだい、ほら早く四つん這いになりな。今日もお客が来るんだよ。あんたみたいな中年の、鶏ガラみたいな男を買ってやろうという奇特な方に感謝して這いつくばりな」
「なんで、俺が、なんで、俺が」
「だってあんた、あたしになんでもするって言ったじゃない。だからやってもらおうってだけよ。女を鼻で笑うようなお前みたいな男は、こういうのがお似合いだよ。ろくにお客を喜ばせることもできない半人前だけどね。今日はそんな男でもいいってお客だからねえ。ほら入ってきてくださいな」
煎餅布団の上でほろほろ涙をこぼして四つん這いになっている萩原の後ろから、お客が現れた。それも、二人。
それも、顔を見知った知り合いだ。自分が金をだまし取ったり、女を寝とったりした相手だ。いつも、そうなのだ。この女は萩原が絶望する相手を連れてくる。時にそうでないとしても、やっぱり絶望するような相手をようく厳選して連れてくる。二人の男はニヤニヤしながらいいのか、と女に聞いた。
「こいつが売春婦とは、面白いなあ」
「始める前にお代をくださいよ」
「嗚呼、悪いなあ。ほら二千円」
一人千円なんて小学生だって買えるよな。男達は萩原を小突きながら萩原を取り囲む。前に陣取った男がズボンのジッパーを下ろして、自分の一物を取り出した。咥えろよ、とぶらぶらさせると萩原が醜い顔で泣き始めた。
「頼むよ、頼みます」
「なにを頼むんだ」
「咥えますから…ケツだけは勘弁してください…、痛え、痛えんだ」
「ほう、どうして痛いんだよ」
「無理やり突っ込まれて切れたのがまだ治らなくて…頼むよ」
「そうかい、とりあえずしゃぶってくれよ」
そういって一人が萩原の口に自分の逸物を突き込むと、そのままズブズブ、と口の中奥深くまで埋めていくのだ。
「ほら、俺のは長いからな。ちゃんと喉の奥まで開けるんだぞ」
「うう、うう」
「うまいか、うまいなら頷いてちゃんと首を振るんだぞ」
「ふうう、うん、うう」
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