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第三の道・・・老人の家を見る?
俺は急に頭に浮かんだ考えを自分で検討し、一番あり得ない選択肢だと思った。
俺には老人の家を見るなんて選択肢はない。
なぜなら俺の成功から一番遠いからだ。
老人の家に何かビジネスのヒントが転がっていて、それを機に俺は会社で出世して、同僚を追い越し、大成功を収める。
・・・なんて筋書きはまったく見えなかった。
第一、老人の家に転がっているビジネスのヒントってなんだ?
ビジネスのヒントが?この老人の家に?・・・ないない。
俺は短時間で合理的な答えを見つけ、一つの選択肢を排除した。
「じゃぁ、仕方ない。これからあなたについて行ってもいい?」老人はニヤッと笑った。
え?!
「ほら、あなたがルールを守る人かどうか・・・ね?」老人はさらに理解し難いことを言った。
俺がルールを守る人かどうか見て、俺がアパートで犬を飼っているかどうか判断すると言うのか。
はっきり言えば、この老人の方がこのアパートで犬を飼っている奴より鬱陶しかった。
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