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「あ、ありがとう御座います」
「…でも、ミーの右目は細菌に感染してて、もう見えないそうだ」
「えっ!?」
「もう少し早く獣医に診せていたら、良かったんだけど…遅かったようだ・・・それにカラダが衰弱していた…まぁ、暫く入院するコトになりそうだ」
「すいません・・・」
「君が謝るコトじゃないさ・・・」
「座らない?」
「えっ?」
彼は近くにあったベンチを指差す。
「はい・・・」
二人でベンチに歩み寄っていくと彼が『待って』と言って、ベンチに持っていたハンカチを敷いた。
「此処に座って…」
「でも・・・私は汚れてもいいような作業服です…伊集院先生こそ、白衣を汚したらダメなんじゃ・・・」
「クリーニングに出せばいい。遠慮せずに座れっ」
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