約束

6/8
前へ
/330ページ
次へ
「君を殴った男とは別れる気になった?」 「いえ・・・」 「キレイな顔が台無しだろ?」 彼にキレイと言われ、見る見るうちに顔に熱が集まる。 伊集院先生って天然のたらし? 「・・・私が悪いんです…だから…彼はそれを理解させる為に…」 そう、全て私が悪い。 私が要領の悪い、どん臭い女だから彼が怒る。 だから、彼が暴力で私を正す。 「君は危険だな。完全に加害者である相手に洗脳されている。今直ぐにでも、カウセリングを受けた方がいい…」 「これは私と彼の問題。伊集院先生は関係ないと思います…」 彼は以前から憧れていた男性。 そんな相手に優しくされ、親身にされたら・・・ 彼に対する憧れの気持ちが好きの気持ちに変わっていく・・・
/330ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1579人が本棚に入れています
本棚に追加