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こうして、男性と穏やかな時間を過ごしたのは久しぶりだった。
交際を始めた当時の雄平にも優しい所はあった。
でも、それは最初だけ。
月日が経ち、同棲するようになって彼が今まで隠していた本性が見えて来た。
次第に父と同じように私を殴り始めて、暴力で支配するようになった。
伊集院先生は見た目はクールな雰囲気だけど。
どんな男性なんだろう・・・
女を殴る男は最低だと言う。
きっと、彼は父や雄平のように女を殴る男ではないだろう。
「ご馳走様でした…」
「いいよ…ミーのコトは心配しないでいいよ…」
「はい・・・」
「心配なのは君だ・・・」
「私は…」
「君は心優しい女性なのに…今のオトコは君に合わない…」
―――伊集院先生。
彼は医師としてではなく、一人の男性として心配してるような雰囲気を漂わせていた。
「すまない…また・・・深く君の中に入ってしまったな・・・」
「いえ…私…行きますね…」
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