ひよこ饅頭~奏弥side~

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その情報が公になるのを恐れて、彼は拘置所で何者かに殺された事にして、彼の身の安全を護った。 彼の知る王龍の情報のすべてを『BP』に話すのを条件に釈放した。 彼は新たな戸籍と名前を貰い、桜華さんと香桜ちゃんの三人で暮らしていた。 俺もその後の三人の事は知らなかった。 「整形の執刀者は『オアシス』に居た安堂先生だ」 「じゃ…ツムツムと安堂先生は最初から顔見知り?」 「そうなるな…東京の方が危険だから…福岡にしたのに…福岡の方が危険だったな…」 ツムツムは苦笑した。 「俺が福岡に来たのは偶然?それとも必然?」 「・・・念の為に賀集に護衛を付けるか…」 「まさか…その護衛、俺にやれって言う気?」 「お前…撃たれても…死なないし…護衛、奏弥にしてもらってもいいかもな…」 「マジで言ってる??俺、痛覚はあるんだから…撃たれたら、痛みは感じるんだぞ…」 「冗談だ…」
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