従兄の前世~和寿side~

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病室を入ると顔を包帯でぐるぐる巻きされた賀集がベットの上に居た。 「調子はどうだ?」 賀集は安堂先生の執刀の下、顔の整形術を受けていた。 包帯の中の顔は以前とは全く別の顔だろう・・・ 「大丈夫です…安堂先生」 「・・・」 「紡様、陽依様…東京からご苦労様です」 「気にするな…福岡観光のついでに寄っただけだ…」 「お二人で福岡観光ですか…それは楽しいですね…」 流暢な話し方。 声だけ訊いていれば、とても中国マフィア『王龍』の日本支社の元トップには思えない。 アイツの手で何人者も人間が死んだんだと思うと命を救う医者の俺は複雑な心境だ。
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