従兄の前世~和寿side~

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「前世の俺は強大な伊集院家の力の継承に躊躇っていた。 俺の躊躇いがすべての人を不幸にした・・・」 「・・・だから…今度は迷わず伊集院家の次期当主になるのか?」 「当然だ…」 今の当主は長男の敦司伯父さんではなく、司の父親であり、次男の佑介伯父さん。 今の順番から行けば…司が次期当主になるらしいが。 司にはその気がなかった。 「なら、もう少し…自分の行動を…」 「・・・俺に指図するな…和寿」 「紡・・・!?俺はお前が心配で…」 「・・・俺のせいで亡くなったトーマ社長と神木の為にも俺がやらなきゃいけないんだ…」 「紡・・・」 「でもお前には…陽依さんが…居るじゃないか…彼女と幸せになろうとは思わないのか?」 「俺が幸せになるのは…役目が終わってからだ…」
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