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「莉子はお前と話はしたくないと言ってるんだ…大人しく帰るんだ!」
奥のスツールに腰を下ろし、黙って水割りを飲んでいた壮さんが立ち上がり、和寿さんに近づき、怒声を浴びせた。
「お前が誰だ?」
「誰だか教えてやるから…店の外に出ろや」
「・・・彼は…」
槇村先生が壮さんの素性を話そうとしたが、壮さんが槇村先生を睨み付け、黙らせた。
「分かった…」
和寿さんは壮さんと一緒に店の外に出た。
私と槇村先生は慌てて二人を追いかけた。
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