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「なんだ?槇村お前は帰らないのか?」
「あ…」
「莉子、これでいいだろ?」
「壮さん…」
「伊集院家と御子柴家は同じ龍の一族だが…それを表沙汰にはできない…」
和寿さんに迷惑がかかる。
壮さんも私の気持ちを汲んで、自分の子供だと言い放った。
「おいっ!?槇村お前…口が軽すぎるぞ!」
「・・・ゴメン…でも…今でもカズが広瀬さんの事を想っているのは事実だ…だから…猫にも広瀬さんの名前を付けている…」
「猫に名前?」
「二匹の仔猫にリーとコウという名前を付けているんだ・・・」
二匹を合わせたら、リコ…私の名前だ・・・
ーーーー和寿さん・・・
私だって今でも・・・
「店に戻るぞ…莉子…槇村お前は帰れっ!」
「分かった…帰るよ…」
壮さんに言われ、槇村先生も帰ってしまった。
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