引き際~和寿side~

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病身の母さんが俺に何度も謝罪した理由がようやく分かった。 でも、まさか…莉子があの『御子柴組』の若頭の女になり、子供まで儲けていたなんて… 今でも、莉子の事を想う俺はショックだった。 翌日。 『九州東亜医科大福岡中央病院』VIP病棟。 俺は空いた時間を見つけ、賀集の病室を訪問した。 「和寿お前・・・」 病室の警護していたのは紡だった。 「紡お前が警護してるのか?」 「まぁな・・・賀集に何の用だ?」 「別に…」 『御子柴壮の人柄を訊きに来たんだろ?」 「・・・予知したんだな…」 「入れよ…」 紡がドアを開けてくれた。 「おいっ・・・お客様だぞ」
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