(東京編)プロローグ

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「恋人を庇うのはいいけど・・・女を殴る男とは別れた方がいいぞ・・・」 「・・・」 二人で院内へと入って行く。 廊下ですれ違う人々が私達に注目する。 院内清掃員の作業服を着た私と院長令息の伊集院先生のカップリング。 そりゃ誰だって見る・・・ 「目立っていますけど」 「そうだな…」 彼は涼し気な顔をして、私を救命救急へと連れて来た。 都内でトップクラスを誇る東亜の救命救急センター。 平日の午後。 「何だ?伊集院」 「高木先生、奥の処置室を借りますね…」 「あぁ」 救命救急では有名な高木隼也(タカギシュンヤ)先生は驚いた眼で私達を見た。 高木先生に断りを入れて、奥の処置室に連れ込まれた。
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