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私の恋人の雄平は歌舞伎町の売れないホスト。
そして、私は非正規雇用の清掃員。
私にとって、院長令息の伊集院先生は別世界の人間。
「ありがとう…」
私はミーを元居た裏庭に放った。
「貴方のおかげで素敵な王子様に会えたわ。いい目の保養になった…ありがとう…」
ミャーと私の言葉に応えるかのようにミーはひと啼きして、食べかけの猫缶を完食した。
―――そろそろ休憩時間が終わる。
「バイバイ、ミー…また…来るわね…」
私はミーに別れを告げて、仕事場に戻った。
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