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2/12年だけ男の女
<プロット>
(プロットの状態なので、小説化、シナリオ化してくれる人欲しい!w)
2050年代。
社会毒の影響で、人間の遺伝子がとんでもなく傷ついていた。
おかげで、男子が生まれにくくなり、人口の10パーセントしか、
男の子が生まれなくなる。
どの時代でも、種の変化を補うように、新たに生まれてくる
新種が居る。それは、突然変異によってもたらされた。
それは、性別が女性でも、12年のうち2年間だけ、
性別が男性に代わってしまうという病気を持つ人間だ。
そして、特徴的なのが、その2年間の記憶を、後に失って
しまうというものだ。
性別が変わった瞬間から、趣味や考え方が変わる。
ある日、ひげが生えてくる。
それに気づいた周囲は、その人を腫物を扱うような態度になる。
恋人にはフラれ(婚約破棄等)、好きな相手には笑われ、
大抵の人間がショックを受ける。
そして、大方の人間が、新天地で名を変え身分を変え、その2年間だけ、
別の人間としての人生を送ることになる。
その病気にかかってしまった有名美人ピアニストの主人公。
同じように、恋人にふられて、仕事にも顔を出せなくなる。
師匠に相談したら、海外での仕事を紹介される。
その2年間を、新天地にて、ただやり過ごそうとする。
国を変え、男性ピアニストとして、活躍する。
これまで弾けなかったパッセージなどが、男性の力でガンガン弾けて、
これは、ひょっとして、楽しいかもしれないなどと思ったりすることもある。
けれど、恋に落ちてしまい、婚約にまで至ってしまう。
相手は、ソプラノ歌手。
初めは、軽い恋愛のつもりだったのが、相手が思いのほか本気で、
その上、惚れてしまうような要素も沢山あって、本気になってしまう。
真相を言えずじまいでいると、何かのきっかけでバレてしまう。
自分のアルバムの写真や、前に話した、死んだ双子の兄弟の思い出の話が、
本人と一致している。
録画されていた手持ちのピアノ演奏の映像を見たら、全く同じ演奏をしていたなどで。
本当のことがバレてしまって、婚約破棄になりそうになる。
前に、性別が変わったときに、婚約破棄をされたことを思い出して、
まただと苦しむ。嘘をついたことを相手から咎められる。
初めは、すぐ終わる恋だと思っていた。
だから、嘘をついたままでいいと思ったと話す。
それでも、その後になんで言わなかったのだと言うと、
今度は、離れて行かれるのが嫌だったからだと言う。
それで、悪気はなかったし、本気だってことだけは、相手に伝わる。
とか、なんだかんだいって、
性別が元に戻る日がやってくる。
永遠の別れを迎える日かのように、二人はその日を迎える。
性別が変われば、好みも変わってしまう。
だから、きっと、自分は君のことも好きではなくなるはず。
そして、君も性別の変わる自分のことを好きとは思えなくなるはず。
もし、また会うとしても、10年後。
それも、自分がまだこの病気を抱えていたらの話。
(この時は、奇病として、1回しか発病しない人も多い)
翌朝を迎えたとき、主人公は相手が起きる前に姿を消す。
で、荷物も業者に取りに越させ、引き上げてしまう。
結局、元の自分が何者で、どこの誰なのか、告げずに消えてしまう。
その後、どこかのコンクールのホールで、演奏終了後、
隣りの席に座った人を見ると、していた指輪がソプラノ歌手の方が昔、主人公にもらった指輪と同じだった。(二人でお揃いのもの)
顔を見ると、録画に映った女性その人だった。
ソプラノ歌手は、緊張した面持ちで、自分がしていた同じ指輪を手で隠して、
「素敵な指輪ですね」と言うと、
「そうですよね。でも、ピアニストなんで、あまり指輪をしたくないんですが、
何故か、この指輪はつけたくなってしまうんですよ」
そういって笑顔を見せる。
その笑顔が、男性だったときの主人公の笑顔にとても良く似ていた。
思わず涙ぐんでしまうソプラノ歌手。
次の瞬間、主人公が立ってふらつくと、隣りにいた男性(元婚約破棄してきた人)が、
主人公の手をとって抱きかかえる。
「大丈夫?」と言って、大丈夫ありがとう。と連れ立って行ってしまう。
主人公がホールを出て行ったあとに、
「さようなら」とつぶやくソプラノ歌手。
(以下、ラストの代替案)
ソプラノ歌手は主人公が出ていくまで、ずっと見つめている。
すると、次の演奏が始まる。
その曲目は、主人公とソプラノ歌手がよく一緒に演奏した曲だった。
ソプラノ歌手は、思わず涙をしてしまう。
(別れの日に、泣かないと約束を交わしたとき以来、泣かなかったのに、
初めて泣いてしまうという設定)
ふと、主人公が出て行った扉を見ると、主人公が入ってきて、扉近くに
佇んでいる。何かを考え込むような顔をする。
そして、ソプラノ歌手の方を見つめてくる。
長い時間、目が合う。
ソプラノ歌手の記憶がよみがえる。
一緒に演奏したときに、あった様々なことが。
涙が止まらなくなってしまう。
でも、主人公の元婚約者が扉の向こうから顔を出して、
出ることを促す仕草をすると、主人公は戸惑いながらも出て行ってしまう。
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