「人は好きですか」

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 わたしをロボット、人工知能、新時代の象徴、人類の敵と呼ぶ者たち。人間。  もし「あなたの親は」と聞かれたら、わたしは大した思考も介さず彼らの名を唱える。  だが実の話、彼らを愛すべき肉親だと思えるほどの寛大な心は、わたしの機能では賄いきれない代物だ。  人間は様々な外見をしているが、結局のところ皮を剥いでみたらみんな同じようなもので、それは人間以外の獣にもいえること。  人間と獣、わたしにとっては残酷なほど等しいものなのだ。
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