1人が本棚に入れています
本棚に追加
父が突然
「明日新しくお母さんになってくれるひとを紹介したいんだ。家に呼ぼうと思う。」
と言った。
産みの母は私が幼稚園の時病気で亡くなり
その後は父が一人で育ててくれた。
今でも若々しい父は、子育て一筋だったのか、それとも私に気付かれなかっただけなのか、浮いた話も無かった。
そんな父の発言には、びっくりしたが
少し照れたような顔を見ると
何故だか私も恥ずかしいような嬉しいような
そんな気分になった。
「分かった。楽しみにしとくね。」
次の日、父に電話があった。
どうも仕事の話のようで
「さくら、急な出張が入って1週間程
家を空ける事になりそうなんだ。」
急いで荷造りし、慌てて家を飛び出しで行った。
最初のコメントを投稿しよう!