あとがき

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あとがき

「ピンキーリング」 〜クラゲの甘くてしょっぱいアオハル〜を お読みいただき、ありがとうございました。 私はずっと若い頃から「幸せって何だろう?」という事を 疑問に思っていましたが、 この歳になって(現在アラフィフ)やっとその事がわかってきたので、 この物語を書きました。 持論ではありますが、幸せと言うのは、 自分の中に何か人に与えられるものができた時に、 気がつけば幸せが周りに集まっているのかなと思います。 与えられる何かと言うのは、 技術だったりお世話だったりいろいろですが、 それはコアとなる部分に「愛」があり、 それが原動力になっている場合です。 「愛が欲しい欲しい」という気持ちで何かを与えている場合は、 心もとない幸せしか得られないのかもしれません。 また、物語の中でもありますが、 一時的な高揚感は快楽であり、幸せとは別物です。 誰かのためを思う気持ち。 (それは人間に対してだけでなく、 仕事や趣味、動植物に対して、受け身ではなく、 自分発信で大切にしたいと思う気持ちでしょうかね?) それが自分の中にある事に気がついた時が 揺るぎない幸せを掴んだ時かなと思います。 誰かを何かを愛する事、それが幸せには必須になってくるのですが、 愛情は誰かや何かからある程度満たしてもらえないと、 自らも与えられないものです。 自分の周りには愛がない。 そう思う方もいるかもしれません。 でも目を凝らして見れば、 意外と愛はそこら辺に転がっていたりするものです。 そこに気づけるためには、見聞を広げ、あらゆる気持ちを味わい、 視野を広げる事かなと思っています。 クラゲは最初、母親からの愛情に飢えていました。 (母親も愛情がなかった訳ではなかったのですが) しかし、クラゲは母親を悲しませないように振舞いました。 そこにはクラゲの母親に対する愛情があったからです。 そのクラゲの母親への愛情を ブログでずっと見ていたのはぶちおでした。 そんなクラゲに対し、またぶちおも愛情を抱きます。 クラゲはぶちおの愛情に気づくまでに時間がかかりましたが、 様々な経験をする事で気づけました。 ぶちおだけでなく、お母さんの愛も最後に気づきました。 ピンキーリングは物語の中では 魔法の指輪のように扱われていますが、 指輪はただの指輪です。 指輪を通じて出会った二人が、 何が大切か?という事に気づいたので、 その精神は子供達にも受け継がれ、 幸せが連鎖していってるだけです。 そこに気づくか、気づかないか? 気づけばどのような状況であっても、幸せは終わらないのです。 (それはアクシデントや困難に直面しないという訳ではありません。 でも、本質を知っていれば、大きく崩れることはないと思います。) この物語を読んで、大切な事に気がついていただけたら幸いです。 そして皆さんも幸せに囲まれた人生が送れますよう☆ 長いお話でしたが、最後までお読みいただき、 ありがとうございました。 心より感謝いたします☆ 59ea3f2f-1f8e-494e-b886-608d211d54aa
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