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「サヤカ、早く起きなさい!」
お父さんが私の部屋のカーテンを勢いよく開けた。
眩しい朝日に私は布団の中に潜りこんだ。
「朝ご飯できてるよ!」
お父さんは私が潜り込んだ布団を勢いよく剥いだ。どんなことをしても私の全身に朝日を浴びせたいらしい。
「うーん」
観念した私は寝ぼけ眼で上半身を起こした。しかし眠気に勝てず、またすぐベッドに倒れ込んだ。
「もうサヤカちゃんったら、お父さんにお着がえ手伝ってほしいの?」
お父さんが私のパジャマの前ボタンを外しにかかった。
「やめて! 朝からメンドクサイ!」
私は本気でお父さんの手を払いのけた。
「ほら、朝ご飯冷めちゃうよ」
私の不機嫌を気にしない様子で、笑顔のお父さんはリビングへと戻った。
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