11人が本棚に入れています
本棚に追加
3分ほどこの同性愛者に付いていくと、突き当たりにあるバー「裏道」に着いた。
「チャリンチャリン♪︎」
バーの入り口を開けると、誰かが渋い声で「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。
「ミチコ、お帰り~♡あら、もう面白そうな子見つけてきたのね」
そう言ったのは、店内にもう一人いた同性愛者。
そしてダンディという言葉がとても似合うオーナーらしきおじいさんもいた。
.「トシミ、この子の名前は…っとそういえば名前を聞いてなかったわね。」
「ユウタ…です。それよりあなたたちは…」
「私はミチコ♡ごめんね、さっきは名前も名乗らずに話しかけて。」
「あら、ミ~チコ。名前は次からちゃんと名乗りなさいよ。ただでさえ私たちはこんな見た目だから♡」
確かにこの人の言う通りオカマにいきなり話しかけられたら驚くかも。
「んで、私がミチコのお友達のト・シ・ミ♡宜しく」
「そして、あそこに居るのがここ「裏道」のオーナーの稲田さん」
稲田さんはペコリと頭を下げた。
「それでさユウタくん。」
「ユウタでいいです。」
「ユウタって今人殺したいんでしょ。それに家にも帰りずらい。」
ニヤニヤしながらミチコさんがこちらを見てくる
「まぁ、はい」
「ならさぁ、私たちのお手伝いをしてくれないかしら」
お手伝いとはなんだろう?
ミチコさんは僕の話を聞いたあと、人生を変える場所へ連れていくといっていたがその事だろうか。
「簡単に言っちゃえば、私達Lady killっていう殺し屋グループなんだけど、メンバー2人だけで丁度人増やしたいなって思っててね~。人殺し願望があるならユウタ入ってくれるかな~って。」
殺し屋。その言葉だけで体がビクッとした。
「でも僕は女子じゃありませんけど…」
「いいから誘ってるのよ♡」
『人生変える』ミチコさんから言われたこの言葉が頭から離れない。もうあんな生活うんざりだ。
「…入ります。この殺し屋に入って、人を殺します!!」
ミチコさんとトシミさんは同時に微笑んだ。
「Ladykillへようこそ。これから宜しく。」
こうして僕の同性愛者2人との殺し屋人生が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!