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「!!痛ってぇ!」
突然、母を羽交い絞めにしていた男が叫んで母を突き飛ばした。
「こいつ、噛みやがった!」
母は勢いよく突き飛ばされたのに、一度、床に手を付いただけで飛び起き、そのまま一直線に彼に飛びついた。
「逃げなさい!」
彼は母に腕を捕まれてもものともせず、それよりも母の手から私を遠ざけるように私の肩を抱き込んだ。
「そっちは殺していいよ。さすがにもう子供は産めないだろ」
噛まれた手をさすっていた男がうなずく。懐に手を差し入れ、再び出したときにには刃物が握られていた。
「やめて! お母さん! いやぁ!」
男は彼から母を引きはがす。
男と揉み合い、母の服が大きく引き裂かれた。
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