せんせいはくま

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【せんせいはくま2】 先生は誰にでも尻を触らせるらしい。 四組の小林も二組の藤堂も触ったって言った。 先生のケツはいやらしいやつだと、先生に言ったら、すげー嫌な顔をした。 鼻の下をびよんと伸ばして、猿みたいな顔。 「おまえさ、そういう言い方、ないよ」 「だってケツだ」 「うるせー、うるせー」 「だってえ」 ばっか。と先生は俺に飴玉をぶん投げた。 キャッチ。サンキュー。 先生の飴玉は、女子にはよくあげるけど男子にはなかなかくれないから、俺はラッキーだ。 女子の中には甘いもんを食わないとぶっ倒れるやつがいるって言ってたけど、本当? 俺、女子がか弱いってあんまり信じてない。あいつら結構、強い。 今時ナイロンの紙に包んであるキャンディを口に放り込みながら、俺は保健室をウロウロする。 放課後ったって、俺はなにもする事がない。 火曜日と水曜日はバイト木曜日、塾。 後、暇。 彼女いない歴1ヶ月。おかん、パート。とうさん、単身赴任。 弟、…興味なし。 「暇なら手伝えよ」 先生がホッチキスを投げた。 お。またまたナイスキャッチな俺。 「ホッチキスってさ、指挟むと痛いよね」 「そんな馬鹿な事したことねえよ」 「うっそー」 「はい、仕事する。この保健室便りと、アンケートをホッチキス。全校生徒分な」 「…うっそー…」 へっへっへ、勤労は楽しいぞ、と先生は言うけど、労働はお金がないと楽しくない、と言い返したら、じゃあ、オケツ触らせてあげるうん、とオカマみたいな声を先生は出した。…やる気出た。がぜん、俺頑張った。 で、ホッチキスしながら聞いた話じゃあ、野球部の小林と藤堂に話をしてて、野球をやり続けてたら尻が硬くなるっていう事を言ったら、じゃあ触らせてくれってことで。 「めちゃめちゃかてえぞー。」 嬉しそうに言った先生が後ろを向いて、尻を突き出した。俺、うえーって言いながら、うわー、尻。と思って、先生の尻、触った。 右も左もめちゃめちゃかたかった。 先生の尻は男の、感触がした。 俺はかっけえじゃん、と思った。 【せんせいはくま2】完
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