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「さあ、皆さん」
ブライアフィンの声が辺りに響いた。
「お別れの時間です。わらって見送りましょう」
ブライアフィンの言葉で、精霊たちは古都音と白鳳、那破に群がる。
「またお城に遊びに来てね」
「淋しいわ。すごく淋しい。本当に行っちゃうのね」
「だめだよ。笑顔で送り出そう」
「那破さん、古都音と白鳳をよろしくお願いします」
「くれぐれも体に気をつけてね」
東霖城を離れるからといって、古都音が丈夫になったわけではない。
古都音の霊力はたまに途切れて、白鳳が弱ることもある。だが、黒麗と灰重が全力で守ってくれるそうだ。
夏澄が願って、氷晶郷の砂地に癒やしの霊泉も湧いた。
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