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「却下。帰ってくれ」 学生服にトレンチコートという独特な服装の女性が一人。 如月 紅音がそこにいた。 「どいつもこいつも退屈そうな奴らだ。」 あれから1週間ほど人は来るがどれも退屈だった。 これでは退屈で死んでしまう。 さてどうしたものか。 今日の分の面接は終わった。 小腹が空いたな、買い出しにでも行こう。 探偵を始めるにあたって事務所を作った。 そこで寝泊まりしている。 もちろん学校も事務所から通っている。 「とりあえずは小腹を満たす為に買い出しだ。明日以降のことはそれから考えよう」 いつも駅前のスーパーで買い出しをする。 安くて良質な品が多いため重宝している。 だがひとつの難点としては、人が多い。 私は人間自体があまり好きではない。 退屈よりはマシだが。 相性のいい人間はいるにはいるだろうが、出会ったことが現状ないので恐らくいないものと思っている。 「さて、さっさと買って帰るか」 いつも通り1L牛乳を7本とレトルト食品を7食買っていく。 これで一週間分だ。 「牛乳が高くなっているのがなんとも大変なところだ」 さっさと帰るとしよう。 いつもならばさっさと事務所に帰るところだが今日は違った。 「やけに人が多いな」 いつもは見ない人だかりが出来ていた。 何かの催し事だろうか 一体何をしているのやら 「は、離してっ!!」 隙間から中を覗くことが出来た そこでは同じ学生服を着た男性が何も無いところでジタバタと暴れている。 それも一人で 「確かに人だかりができるわけだ」 日本人はこういうものを見つけると集まって傍観するからな。 「時間の無駄だったな」 人だかりから踵を返し事務所へと帰っていく。
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