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次の日、仕事の説明も兼ねて小鳥遊を事務所に呼んだ のだが。 「遅いな」 予定の時間は午前11時。 時計の針は11時50分を指している。 「初出勤で遅刻とは見下げたやつだ」 事務所の玄関をノックする音が聞こえた。 「やっと来たか。鍵なら空いてるぞ」 ドアが開く。 だが入ってきたのは思っていた人物ではなく 「いつからそんなに歓迎してくれるようになったんだい紅音ちゃん!!」 「げっなんでお前が」 入ってきたのはスーツを着た糸目の男 警視庁捜査一課長である渋谷(しぶや) (ゆう) 「そういえばお前が来る日だったな.......」 「なんでそんな嫌そうな顔するのさ」 「めんどくさいから」 「ひどくなぁい?」 いつも飄々としており掴みどころの無い男だ。 できることなら関わる時間は減らしたい。 「あ、おはようございますー.......」 遅れて小鳥遊が来た。 「お、もしかして彼氏くん?」 「んなわけあるか!!」 「えと、お客さんですか?」 「あぁ.......こいつは警視庁捜査一課長の渋谷 悠だ」 「警察の方ですか.......」 「あぁ、安心していいよ。紅音ちゃんは何もしてないからね。お仕事のお話にきたのさ」 「とりあえずいい機会だ。小鳥遊」 「は、はい」 「私の普段の仕事を見せてやる。退屈はさせないぞ」
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