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学生食堂にて昼食を摂り終え2年4組の教室へ戻ると昼休憩時間が30分以上残っていることもあり、空席が目立っていた。
井村は自分の後ろの席に目をやる。
友人の羽田 修二の席も空席のままだ。
休憩前と変わらない状態のそれを見て黒板の上に掛けられた時計に視線を流す。
教師から遅刻すると聞いてはいたが、いつになったら来るのやら。
高等科からの外部生である井村にとって内部生が圧倒的に多い学園内で、友人を作ること自体が大変だった。
すでにグループが出来上がっており、さらに内部生の中には外部生を快く思わない生徒が数多くいたからだ。
羽田はそんな中でできた数少ない友人の一人だ。
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