(二)

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「あら、キイちゃんじゃない。いらっしゃい!」  ソファーに座っている「女性」がそう声を上げて立ち上がった。  カウンターにいる「女性」はまっすぐこちらを見ているだけだった。 「ほらほら、エリーママ、娘さんがいらしたわよ」  「女性」はエリーに向かってそう言いながら、私の方へ来た。「久しぶりじゃない、元気してた?」といいながら、私の手を取り、カウンターのところへ引っ張ってきて、私をカウンター席に座らせた。 (続く)
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