月光と怪物
14/14
読書設定
目次
前へ
/
14ページ
次へ
私は眠る千堂さんを見た。初めて聞く寝息は安らかで、まるで遠い国から聞こえる新しい音楽のようだった。 私は眠る千堂さんに別れを告げた。そしてバスに乗った。家に向かって、バスは走り出した。 学校のある町が、千堂さんのいる町が遠ざかっていく。 忘れろ。 思い出すな。 道が悪くて、バスは何度か揺れた。揺さぶられて、涙が、まぶたをこじ開けるようににじみ、あふれた。 おわり
/
14ページ
最初のコメントを投稿しよう!
16人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
636(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!