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その視線に耐えかねたのか、リョウは心を決めたかのようにふぅーと息を長く吐いた。
「こちら、佐伯楓さんと佐伯翔さん。俺の大学時代の先輩たち。カエデさんは元ミスコン女王で、みんなのマドンナ」
「はぁーい。ご紹介に預かりました、元ミスコン女王でリョウ君の憧れの先輩を演じてました。ショウの嫁のカエデです。よろしくねユミちゃん」
手を挙げてにこやかに笑うその人は、確かにミスコン女王だったと言われても嘘だぁとは言えないほどの笑顔が魅力的だった。
「おい、リョウ俺の説明なさすぎねぇか?ミスコン女王のハートを射止めたショウだ。よろしくな」
「よ、よろしくお願いします…?」
「ふふ、そんなに緊張しないで取って食べたりしないから。ふー満足満足。大切な後輩のお嫁さんと会えて幸せだわ」
そういったカエデさんは、ショウさんの方を見て幸せそうに微笑んだ。それに答えるようにショウさんはカエデさんの腰に手を回して自身に引き寄せた。
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