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「幸せってどういうこと示すんだろうね。」
「何それ、ヒロ君は今幸せじゃないって言ってるように聞こえるけど」
昔と変わらない感じで話しかけてくるため私も思わず昔の呼び方で名前を呼び返事をしてしまってから自分で自分を心の中でけなしながらも彼の返事を待った。
「ユミと付き合ってる時、俺本気であーきっとこいつと結婚するんだろうなって思ってたんだよね。お前が大学を卒業したら、プロポーズしてそれで俺に似たイケメンな子供が生まれて幸せな家庭を築いていくんだって」
「イケメンだったかは分からないけど。私も実はそう思ってたよ。このまま大学卒業してヒロ君と結婚するんだろうなぁって、結婚が先か、子供が先かは分からないけどきっと幸せな家庭を持てると思ってた」
だけど、違った。彼が先に卒業して社会人になって、忙しくなってなかなか時間が取れなくて、会えなくて電話の回数も減ったし、1日のメール回数も少なくなった。それと同時にすれ違いが多くなって喧嘩してそのまま別れてしまった。
喧嘩の理由も多分ほんとに下らない理由で、その時の社会情勢のことで意見のすれ違いが何かだったと思う。今思えば、なんでそんなことでと笑ってしまうほどの内容だ。
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