蛇型第4話

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 悟は自宅の部屋で勉強したあとにCDを聞いた。  黒山は努力したのか、と悟は感動した。あんなに若いのに異星から地球に来て戦っている。  それは努力したからできたらしい。  黒山の顔を悟は思い出した。「あの顔がたまらん」悟は自宅の室内でCDを聞きながらそんなことをつぶやいた。  康之にLINEを送ってみよう。これじゃキモオタのマスカキ野郎みたいだ、と悟はCDを聞くのをやめてスマートフォンでLINEを送った。  返事はなかなかこなかった。  何故かそれから英語の勉強を一時間したあとに康之からLINEが送られてきた。 「何だよ、悟」 「オレ変だったからLINEを送った」 「どう変だったの?」 「変なキモオタみたいなこと考えていた」 「それはあぶないな」 「康之、好きな女のこと思い出した時はどうする」 「会いにいくか、LINEを送ってみる。それ以外の女のことは思い出さない」 「オレはLINEでやり取りしたあとに思い出したよ」 「それは悟が変態ってことだろ」 「それはないだろ」 「これは悪かった。謝る」 「何か変な気分だな」 「どこか体の具合が悪くなったのかもしれないぞ」 「そうかもしれないな」 「どこの具合が悪いの?」 「脳と、下半身」 「お前もしかして誰かに恋したんじゃないの」  僕は康之のLINEを見てはじめて恋というものを知った。  これが恋というものだろうか。  そのあと康之のLINEを読み休み、また勉強をした。今度は数学にした。
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