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「みんな、止めろ同士討ちだ!」 俺達のパーティーは俺を含めて4人だ。 魔法戦士の俺、ライアーインと剣士のジョーイ 魔法使いのレイーナに僧侶見習いのホウショウ。 バランスのとれたパーティーだが いかんせんレベルがまだ低い。 フィアリーの恐怖の幻術に振り回されている現実に 俺は唇を嚙みしめた。 魔法使いのレイーナと僧侶見習いのホウショウは MP(マジックポイント)がそこそこあるので癒しの術、ヒールをかけて なんとか互いを攻撃し合うのをやめたようだ。 だが、それだけでMPは使い果たしたようだ。 へたり込んでいる。 残りは剣士のジョーイだ。 ジョーイはMPこそ無いが、HP(体力値)が 他のメンバーよりも高い。 剣技も優れている。 魔法戦士である俺は必死で応戦した。 そして、なんとか氷魔法でジョーイの全身を覆い 動きを止めたところでへたり込んだ。 「ライアーイン、大丈夫?」 魔法使いのレイーナが息を切らしながら、 恐怖を操るフィアリーに小刀で止めを刺していた。 僧侶見習いのホウショウは頭を振って MPとHPを回復するポーションをレイーナと俺に 渡してきた。 「とにかくジョーイを解凍しないと。 このままだとお陀仏よ」 レイーナがそう言う。 ポーションで回復した俺が、 「そうだな。今は他のモンスターもいないし、 俺が解凍したら、レイーナ、ジョーイのフィア(恐怖の幻覚)を 解いてくれ」
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