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ここはとある人形劇場
ここでは、所属する人形全員に自我があり己の意思で動く
ここでは、所属する人形全員が主役であり観客である
歌も、踊りも、衣装も、一人で歌うのも、大人数で踊るのも、何を選び、何を捨てるかも、全て人形自身の意思次第
スポットライトに積極的に当たりに行く者、舞台袖で他の人形を眺める者、人形同士で醜く争う者
友情、怨嗟、嫉妬、愛情、他にも様々な感情が入り乱れる舞台で、己の存在を個々に主張し続ける
その一つ一つの行いが、愚かで美しい、人形達がそれぞれ歩んできた物語
今こうしている間にも、人形達は各々の物語を紡ぐために歌い、踊り、生きている
ほら、あの人形だって……
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