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もうどれくらいそうしていただろう。子供たちは帰ってしまったのだろうか、あれほどあったシャボン玉はもうどこにも見当たらなかった。
重い腰をあげ、家路につく。
いつも君が寄っていたコンビニの光が、夜道を煌々と照らしていた。うるさいくらいに眩しいその光から目を逸らし、早足で歩く。
お腹がすいたと笑う君の顔が、脳裏にこびりついて離れなかった。君が買うものは、いつも決まって量が多かった。そんなにたくさん、食べきれもしないくせに。そうして決まって、どうせまた来るから、と私の家の冷蔵庫に置いて帰るのだった。
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