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哲学おじさんが帰って来た。
血だらけだ。
靴を履いたままま、家へ上がる。
「こらあ、哲学様のおかえりだあ! 皆の者、出て来-い!」
おばあちゃんが出て来て、床に頭を擦りつけて迎える。
「ははあ、哲学様、よくお帰りで」
「うむ。帰ったぞ」
お母さんも出てくる。
「母さん、やめなさいよ。哲学がつけあがる。
どういう理由があったって、正明の教育によくないわ」
そして、哲学おじさんがぼくを呼ぶ。
「おーい、正明、出てこーい!!!」
ぼくは仕方なく階段を下りて、玄関へ行く。
「哲学おじさん、靴くらい脱いだ方がいいよ」
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