EP.1 海の日のドラマ〜素敵な未来を見て欲しい〜

6/8

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
🎵Island beach 僕と居て頂戴🎵 『そうかぁ~海ちゃんもついにハタチになったのか~』 ヒロシは、目を細めグラスを口につける 🎵Love&Peace 夏は終わらない🎵 『…………』 そんなヒロシを横目で見つめる海 🎵ここは夢の Bali-Hai🎵 『ヒロ兄ちゃん……』 『ん?どうした?』 🎵明日帰りとうない No No No🎵 『……嬉しい?』 『??』 🎵Night&Day 君とやり放題🎵 『喜んでくれる?』 真剣な眼差しで問掛けてくる海 🎵泡盛で古酒飲み放題🎵 『そ、そりゃあ~海ちゃんのコトはちっちゃい時から知ってるし……嬉しいもんだよ』 🎵後は踊ろう Paradise🎵 『そう……』 🎵決して離さない No No No🎵 ヒロシの言葉を受けた時 何故だろうか 今までの固かった表情が次第にゆるんでくる 🎵美ら海 パイの実 咲かせてハイサイ🎵 自然体でいられる 🎵君にカリユシ届けましょう🎵 ヒロシの前なら 🎵嗚呼 ハスノハギリの木陰でヨイヨイ🎵 『…………』 🎵心 陽気に唄いましょう🎵 “ち、違う……きっとサザンのBGMだから……” 🎵夜の八重山 美崎の界隈粋な島唄 囃し立て🎵 自分に言い聞かせるのだが 🎵嗚呼 ガサミ 泡波 酔わせてウイウイ🎵 こみあげてくる嬉しさ 🎵いつも元気に暮らしましょう🎵 不思議なほど暖かく心地よい気持ちが海を包み込んでいた 🎵あれは神の島🎵 『…………?どうしたの?海ちゃん?』 『べ、別に』 🎵遥か国よ🎵 紅潮する顔を隠すようにグラスビールを手に持つ 🎵青い海の色🎵 そして 🎵風の詩よ🎵 〈ゴクゴクゴク〉 『お、おい!海ちゃん!?』 驚くヒロシ 🎵Mamas&Papas 夢のカリフォルニア🎵 『ぷはぁ~!おいしい♪』 あっという間に飲み干す 🎵Black&Soul 愛のフィラデルフィア🎵 『おかわり♪』 🎵三線悲しや 安里屋🎵 『…………』 🎵そしてOrion beer……🎵 海の差し出すグラスをヒロシは穏やかに見つめた 🎵No no no no……🎵 『………?』 『似てきたな』 🎵美ら海 パイの実 咲かせてハイサイ🎵 『…………?』 🎵君にカリユシ届けましょう🎵 『ハハハ……お姉ちゃんにそっくりだ』 🎵嗚呼 ハスノハギリの木陰でヨイヨイ🎵 笑いながら、海の手からグラスを取り上げる 🎵心陽気に唄いましょう🎵 『…………お姉ちゃんに?』 キョトンとしている海 🎵夜の八重山 美崎の界隈 粋な島唄 囃し立て🎵 『やっぱり姉妹だよな』 🎵嗚呼 ガサミ 泡波 酔わせてウイウイ🎵 『……………』 🎵いつも元気に暮らしましょう🎵 『よく似てるよ』 『……そうかな?』 🎵白い星の砂🎵 『あぁ…………でも、思いやりはまだまだかな』 🎵寄せる波よ🎵 フッとにやけるヒロシ 『……………』 🎵愛しいひとのため🎵 海も黙って微笑む 『あれ?………怒ってこない?』 🎵逢いに来たよ🎵 『……………』 『…………ん?』 『ヒロ兄ちゃんさぁ~変わったね』 『?』 🎵泳いで湾岸のCorner🎵 『あの夏のライブからさ――』 🎵久宇良ビーチはSunset🎵 『サザンのライブか……』 🎵楽園のマンタスクランブル Come to me.🎵 『なんか……明るくなったってゆーか……』 🎵愛と感動をStir it up!!🎵 『…………』 🎵ミンサー織りはVelvet🎵 と、その時 🎵ポークランチョンミート…………🎵 〈🎵羞恥心~羞恥心~俺たちは🎵〉 ヒロシのケータイが鳴る 『おっメールか。――ん?誠からだ』 『誠さん?』 届いたメールを眺めるヒロシ 『おぉ~!!』 🎵あれは神の島🎵 『?』 🎵遥か国よ🎵 『ホラ♪見て』 ケータイを海に渡す 🎵青い海の色🎵 『あぁ~!!産まれたんだぁ~♪』 🎵風の詩よ🎵 メールの写真に写る“赤ちゃん” 『今朝、誠から連絡があって産まれたって聞いてたんだけど……女の子だってさ』 🎵白い星の砂……🎵 『かわいい~♪』 『7月20日産まれだな』 🎵寄せる波の音🎵 『私とおんなじだ……』 🎵愛しいひとのため🎵 写真の下には 〈命名 美夷奈(みいな)〉 🎵逢いに来たよ🎵 『ミーナだって』 『ジョニーとミーナか……青山家らしいな』 『ジョニー君もきっと喜んでるだろうなぁ~』 『そうだな』 『…………』 『…………』 『また……ライブいきたいね……サザンの』 『あぁ』 『……ヒロ兄ちゃん……』 『何だい?』 『またライブがあったらさ……誰を誘うの?』 『え?』 『……エリさん……?』 『……………』 『……………』 『分からないな……その時が来てみないとな』 『……………』 『まぁ………誰と行くにしても……』 『…………』 『楽しみだな……』 『………うん』 『…………』 『…………』 『…………』 『………ところでさ、ヒロ兄ちゃん』 『?』 『いいかげんビールちょうだいよ!』 先ほど取り上げられた空のグラスを指差す海 『だ~め。ペースを考えろ』 『意地悪!』 『だいたいなぁ~味わい方も知らないヤツが、馬鹿みたいに飲むもんじゃ………』 『あぁ~もうホントうるさい!!』
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加