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それから、西へ向かったチビエマはーー
「グルルル! お前の身体から我が同胞の匂いが…………がおーん!」
洞窟で発見した白毛の虎を細切れステーキに変え、お腹の中に。
最後に北へ向かい、そこでも当然。
「よくぞ来た、強きものよ! この俺こそが、最強のりゅ…………ぐぉおおおっ!」
胴体の長い、髭長の竜を槍投げで倒し、切り分けて丼して食べました。
倒したのは四体の大物。
チビエマのお腹はそれなりに膨れました。
ですが、まだメインディッシュが残っていません。
最後の食材を探しにチビエマは、谷から出ます。
すると谷から出た瞬間!
雲が割れ、太陽の日差しが大地を、海を照らしました。
そして、割れた雲間からーー
「よくぞ、試練を乗り越えた。 我こそが貴様が求めたブラックハウリングドラ…………ギャアアアアア!」
現れた漆黒のドラゴンに魔法を放ちます。
まずは炎のレーザーで翼を焼き切り、地に落ちたところで、大地を隆起させ串刺しに。
更に雷撃を落とし動けなくなったのを確認するなり、間髪入れず風の魔法でドラゴンの上方を制します。
そして最後の一撃。
槍を間下に構え、急降下して木っ端微塵にする必殺技。
「きゅおー!」
チビエマグラウンドゼロをお見舞いしました。
直撃したドラゴンは爆散。
丁度良い大きさの肉片になってしまいます。
「きゅっきゅきゅっきゅきゅきゅ、きゅっきゅっきゅ~」
チビエマは歌を口ずさみながらお肉を集め、黒胡椒で焼いて食べました。
「きゅおーーーー!」
その余りにも美味な味に感動して叫びます。
「きゅきゅー!」
止まりません。 チビエマのドラゴンを食べる手が止まりません!
そしてあっという間に平らげたチビエマは。
「きゅいー」
満足して村に帰りましたとさ。
余談ですが、チビエマが五体の大型モンスターを倒した事で、世界に蔓延るモンスターが大人しくなったとか、なっていないとか。
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