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「うぉーーーー!!!」
俺は、週買いをしている宝くじの番号を見て雄叫びをあげた。
当たってる!当たってるじゃん!!
数字を適当に7つ選ぶだけで、夢と期待を買える宝くじ。
ウソだろ?!
7つ全ては当たってないが、6つ当たってる!!3等!!!
それでも全然イイ。今週の配当は、81万!
夢じゃないか、ウソではないかと、
手元にある紙に書いてある番号と配信発表されている番号を
何度も何度も見直した。
何度も何度も見直しても、やはり結果は同じ。
「18」以外の番号は一致していた。
抽選日を間違えていないか、期間外の番号を見ているのではないかと
番号以外でのケアレスミスがないか、紙の隅々までチェックを入れる。
「やっぱり同じだ……」
徐々に実感が沸いてきて、紙を持つ手が震え始めた。
一番当たりにくいという宝くじだけあって一等が当たるのは
奇跡に近いものがある。しかし、3等となれば一気に現実味が増す。
平常心を保とうとしても、どうしても、口元が緩む。
「ふふ、ふはははっ!」
この時の俺は不審者きわまりなかったと思う。
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