魔法使い(みそじ)男に贈る、神の慈悲

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 夢を叶えてやろうと、私は言った。  通称「魔法使い」になった憐れな人間。男。そこへ遣わされた神の慈悲が、私という存在。  彼はつまり、選ばれた存在であるのだ。 「やっべぇな! それ、どんだけ確率? 宝くじ一等レベル? ペットガチャを初回で引けるレベル?」  と鼻息荒めに訊かれたため、とりあえずそうだと答えておいた。「パネェー! ヤベェー!」などど鼻息荒く喜んでいたので、間違いではなさそうである。  奇跡に近い確率であるということだ。もっと喜んでもよい。  我らが神に感謝を捧げよ。そうだそうだ。
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