天草優に勝ちたい

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こんな感じで流れるように3週間過ぎてた。今まともに友達と言えるのは佐々木さんぐらいかな。 てか友達なのかな。 私だけ友達とか思ってないよね。 確かめられるかなこれで。 友達だと思ってもない人に、しかも転校生に言われたらびっくりするやつ。 まあ、びっくりにしても反応を見れば大体分かる。 どっちのびっくりなんだろう。 「知佳ちゃん。あのさ、児童会室ってどこだっけ。」今一瞬の間があった。 やっぱり私を友達と思っていないのだろうか。 それとも思ってくれているのか。 「天草さん今、」 きた、きた。どうなのかな。 「知佳ちゃんって呼んでくれた?」 この反応は友達だと思ってくれているパターンだ。 しかもいつもより声も明るい。 「うん。呼んだよ。」 「天草さんが名前呼んでくれて嬉しかった。これからもそういう呼び方してくれたら嬉しい。私たち友達だもんね。」 佐々木さん、私を友達だと思ってくれていた。 嬉しかったのは私の方だよ。 「うん。」 こんなすぐに私を友達だと思ってくれる人がいた。 もっとたくさんの人と友達にもなりたい。 この学校ではいけるかも… この学校では自信を持って生活できるかもしれない。いやするんだ。 無理に自分の気持ちを曲げる必要なんて無いし、本当の自分を出してこそ楽しいって感情が生まれる。 今回こそ本当の自分をさらけ出して、 私は頑張るんだ。
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